猫の皿

2005年5月28日 In my life
骨董の掘り出し物を見つけて、安く買って江戸などで高く売る。
そういう仕事をしている人を果師(はたし)と言った。
一人の果師が川岸の茶屋でお茶を飲みながらまわりを見渡すと、一枚の皿が目に入った。
それが高麗の梅鉢という高価な逸品、300両はくだらない。
しかもどうやらこの店ではこの皿が猫のエサ入れに使われているらしい。
どうやら店の爺さんは、この皿の価値がわかっていないらしい。
果師は少し考え
爺さんがそばにやってきたのを見計らって、そばにいた猫を抱え上げ如何にも猫が好きだという体で、爺さんに言う。
「私は猫が大好きで、この猫を譲ってもらいたい。」
「この見せに猫はたくさんいるが、婆さんに先立たれてからは猫が家族同然。」と渋っている。
「もちろん、ただでとは言わない」と果師は3両を出した。
ただの猫に3両では、爺さんも無碍には断れず譲ることにした。
「ついでにそのエサ入れの皿をもらっていこう。猫も慣れた皿のがいいだろう」とさらに手を伸ばすと
爺さんが慌てて
「この皿はいけません。」と譲らない。
「この皿でなくても他にも皿はあるだろう?」と果師も食い下がると
「いえいえ、この皿で猫にエサをやると時々猫が3両で売れる」

この「猫の皿」という落語
昨日のタイガー&ドラゴンでモチーフにされていたけど
オチ(さげ)がおもしろい。
茶店の爺さんもこの皿の価値がわかっていながら、わざと猫のエサ入れに使っている。
またドラマの話だけど、昨日のこの落語を西田敏行が話していて
最後のサゲの瞬間、なんだかゾクっとした。
よくわからないけど、なんか良かった。
本物の落語家ではないのだけど、なんとなく落語の醍醐味のひとつを味わえたような気がした。

サッカー日本 VS UAE
昨日は負けてしまった。
ちょっと心配になってきた。
これを糧に立て直せればいいのだけど。
なんかDFが散漫な気がした。
大黒はシュートを一生懸命打とうとしていた。
決めることはできなかったけど、その姿勢は大事だと思った。
バーレーンとの試合は今回の失敗を活かして絶対勝って欲しい。

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